せどりで独立したら知っておきたい|年金の落とし穴と、NISAで備える方法
こんにちは、ゆずぽんです。
わたしは、会社で経理・労務を20年以上やってきました。だから、少しかたい「年金」のお話も、なるべくわかりやすくお伝えできると思います。
今日のテーマは、将来65歳から受け取る「年金」のこと。実は、これがとても大切なんです。
会社員じゃなくなると、年金ってどうなるの?

せどりを本業とし事業主になると、将来もらえる年金が会社員より少なくなります

※副業でせどりをしている会社員の方は、事情が少し違います(厚生年金があるため)。詳しくはこちらの記事をどうぞ
👉せどりの確定申告はいくらから?経費・副業バレ対策を解説
この記事では、せどりを本業とするなら知っておきたい「年金の仕組み」と、その備えになる「NISAで”自分年金”を作る方法」を、初心者にもわかるようにお話しします。
会社員と事業主、年金の”階建て”が違う
日本の年金は、よく「2階建ての家」にたとえられます。
ここを理解すると、事業主の備えが見えてきますよ。

■ 1階部分:国民年金(基礎年金)
20歳から60歳までの全員が入る、いわば「土台」の部分です。ただし、満額でも受け取れるのは年間80万円ほど(月にすると約6〜7万円)。これだけで老後を暮らすのは、正直きびしい金額です。
※ここで大切なのが、この「満額」は、20歳から60歳までの40年間、保険料を”抜けなく“納め続けた場合の金額だということ。1か月でも未納があると、その分、将来もらえる年金は減ってしまいます。
しかも、会社員は給料から自動で天引きされますが、事業主は自分で納めなければいけません。うっかり払い忘れると、その分だけ年金が減ってしまいます。
特に注意したいのが、学生時代に「学生納付特例」で納付を先延ばしにした人や、収入が少ない時期に「免除」を受けた人です。
これらの期間は、年金を受け取る”資格”にはカウントされますが、そのままだと将来の年金額には反映されません(免除の種類によっては一部のみ反映)。
でも、あきらめなくて大丈夫。10年以内なら「追納(あとからまとめて納めること)」ができます。お金に余裕ができたタイミングで追納しておけば、将来もらえる年金を満額に近づけられます。
学生時代に猶予を受けた記憶がある方は、一度チェックしてみてくださいね。
■ 2階部分:厚生年金
会社員や公務員が、1階の上に”上乗せ”で加入するもの。給料に応じて増えるので、老後の年金がぐっと手厚くなります。
ここが、いちばん大事なポイントです。
つまり——せどりを本業にして事業主になると、この「2階(厚生年金)」がまるごと無くなります。だから、将来もらえる年金が会社員より少なくなる。これが、独立したときに知っておきたい現実です。
えっ、2階がまるごと無いの?

そうなんです。でも、落ち込まなくて大丈夫。その”2階のぶん”を、自分で準備する方法があります。

事業主は、自分で「2階」を作れる
2階(厚生年金)が無いなら、もうあきらめるしかないの?

いいえ。無いなら自分で”2階”を作ればいいんです。その代表が「NISA]と「iDeCo」。

会社員のように厚生年金が自動でついてこないぶん、事業主は”自分の意思で”老後のお金を積み立てる必要があります。とはいえ、難しく考えなくて大丈夫。国が用意してくれた、お得な2つの制度を使うだけです。
■ ① NISA(ニーサ)
・投資で増えた利益が、まるごと非課税(通常は約20%の税金がかかります)
・いつでも引き出せるのが最大のメリット
・新NISAは、つみたて投資枠 年120万円+成長投資枠 年240万円、生涯で1,800万円まで非課税
■ 暴落が来ても、焦らなくて大丈夫
投資を続けていると、ときどき「暴落」の時期がやってきます。資産が一時的に減ると、不安で売りたくなりますよね。でも、そこで焦って売ってしまうのが、一番もったいない。
NISAは、暴落のときこそ、焦らず・おろさず・コツコツ積み立てるのが基本です。積立なら、下がっている時期は”同じ金額で多く買える“ので、あとの回復で有利になることもあります。
そして、覚えておいてほしいこと。
暴落しているとき、下がっているのは、あなただけではありません

世界中の人が、同じように下がっています。自分ひとりが失敗したわけじゃない——みんな一緒です。だから、どっしり構えて大丈夫。
■ ② iDeCo(イデコ)
・掛けたお金が全額”所得控除”になる → 税金が安くなる(事業主には特に効きます)
・自営業は掛けられる枠が大きく、月6.8万円(年81.6万円)まで
・ただし、原則60歳まで引き出せない(=完全に老後専用)
■ どちらから始める?
せどりの利益は、月によって波がありますよね。だから、まずは”いつでも引き出せるNISA“からが安心です。生活や仕入れのお金を確保しつつ、余裕分をコツコツ積み立てる。
積み立てNISAは、毎月決まった額を引き落とす設定にします。(途中で変更OK)今月余裕があると思ったらその額を成長NISAに振り込む
そして、NISAをフル活用しても、まだ積み立てる余裕がある——そんなときに、iDeCoを検討します。
ただし、iDeCoには”出口”の落とし穴があります。掛けるとき(入口)は節税できてお得なのですが、受け取るとき(出口)には税金がかかることがあり、受け取り方や退職金との兼ね合いで、思ったより手取りが減ることも。「入口はお得、でも出口は少し複雑」——ここは、実際に受け取りを経験した人ほど実感する部分です。
なので、順番としては——まずシンプルで自由度の高いNISA。iDeCoは、仕組み(特に出口)をよく理解してから加える。これで十分です。
| NISA | iDeCo | |
|---|---|---|
| 税制メリット | 運用益が非課税 | 掛金が全額所得控除+運用益非課税 |
| 引き出し | いつでもOK | 原則60歳まで不可 |
| 年間の上限 | 最大360万円 | 自営業は年81.6万円 |
| 最低額 | 100円から | 月5,000円から |
| 向いている人 | まず始めたい・柔軟に使いたい人 | 老後資金を節税しながら固めたい人 |
NISAは100円から始められます

しかし、iDeCoは月5,000円が最低ライン。収入に波があるせどりでは、少額から柔軟に続けられるNISAのほうが、始めやすく・やめにくさもありません。
どこで始める?初心者には楽天証券がおすすめ
「NISAもiDeCoも、まずは証券口座がないと始められません。じゃあ、どこで開けばいいの?」
まずは、証券口座を作ってくださいね

どこで作ればいいの?

初心者は、楽天証券がおすすめです

正直にお話しすると、わたし自身はSBI証券を使っています。でも、これから始める初心者の方には、楽天証券をおすすめしています。理由はシンプルです。
・楽天カードで積み立てれば、楽天ポイントが貒まる(普段から楽天カードを使う人は、なおさらお得)
・画面がシンプルで、初心者でも迷いにくい
・100円から始められるので、気軽に試せる
・窓口に行かなくていい(スマホやパソコンで、家にいながら完結)
・手数料が安い(店舗型の証券会社より、ネット証券はコストが低い)
・迷っても電話で聞ける(初心者専用の「はじめてのお客様ダイヤル」もあり・通話料無料)
「使い慣れたものが一番」ですが、これから選ぶなら、始めやすさとポイントで楽天証券は有力な選択肢です。
■ 楽天カードと連携すると、積立でポイントが貒まる
楽天証券は、楽天カードで投資信託を積み立てる「クレカ積立」ができます。毎月の積立をカード払いにするだけで、楽天ポイントが貒まる仕組みです。
・上限は月10万円(=新NISAのつみたて投資枠をちょうどカバー)
ただし、還元率には注意点があります。オルカンやS&P500のような低コストのインデックスファンドの場合、一般の楽天カード(年会費無料)では0.5%です(1.0%になるのは、代行手数料が高めのファンドのみ)。「1.0%貒まる」と思って始めると”あれ?”となるので、ここは知っておきましょう。
■ 始め方(3ステップ)
① 楽天証券の口座を開設する
② 楽天カードを登録する
③ 投信の積立設定で「楽天カードクレジット決済」を選ぶ
これで、毎月自動で積み立てながら、ポイントも貒まる状態になります。
ちなみにわたし自身は、NISAの枠をコツコツ埋めるようにしていますが、大事なのは”金額”より”早く始めて続けること“。まずは月々無理のない額——たとえば100円からでも十分です。
■ 証券会社選びは、ちょっと慎重に(でも大丈夫)
NISA口座は、1人1つ・1つの金融機関でしか作れません。だから、どこで始めるかは少し慎重に選びたいところです。
とはいえ、もし後から「別の証券会社にしたい」と思っても大丈夫。NISAは年に1回、金融機関を変更できます。しかも——
・今ある商品は、売らずにそのまま(非課税のまま持てる)
・新しい証券会社で、これからの積み立てを続けられる
「一度決めたら二度と変えられない」わけではないので、まずは始めやすいところ(初心者なら楽天証券など)で気軽にスタートして大丈夫です。
■ ネット証券だから、コストが安い
楽天証券のようなネット証券は、店舗を持たないぶん、かかるお金が少なくて済むのが強みです。
・投資信託の「買付手数料」が無料(0円)の商品が中心
・楽天証券はオルカンのような”低コスト”の投信を扱っている
店舗型の銀行や証券会社だと、窓口で手数料の高い商品をすすめられることもあります。ネット証券なら、自分で低コストの商品を選べるので、余計なお金を払わずにコツコツ増やせます。
口座開設やログインの設定は、少し手間に感じるかもしれません。でも、その一手間をかけるだけで、余計なコストを払わずに済むようになります。積み立てを長く続けるほど、その差は、どんどん大きくなっていきます。
【わたしの失敗談】NISAは”知らないうちに”作られていることがある
以前、SBI証券でNISAを始めようとしたら、「他に口座があるので作れません」と言われました。お金なんて預けていないのに・・・
調べてみると——会社の取引銀行でiDeCoを申し込んだとき、一緒にNISAの印鑑も押していたらしいのです。「印鑑だけ」と言われて、つい。
NISAは1人1口座だけ。だから、こうして知らないうちに銀行で作られていると、使いたい証券会社で始められなくなります。
窓口で言われるまま印鑑を押さないこと。そして、自分で調べて、納得したネット証券で開くこと。これが、余計なものを勧められずに済む一番の方法だと、身をもって学びました。
NISAは、いくら貒めればいい?取り崩しは「4%ルール」で
「NISAで自分年金を作ろう、と言われても——いったい、いくら貒めればいいの?」
ここで役立つのが、「4%ルール」という考え方です。
これは、”貒めた資産の4%を、毎年取り崩していく”という、投資の世界で知られた目安です。
ポイントは、取り崩すのが「毎年4%だけ」ということ。運用がうまくいけば、資産は4%以上に増える年も多いので、元本を大きく減らさずに——場合によっては増やしながら——生活費を取り出し続けられる、という考え方です。
たとえば、65歳までにこれだけ貒められたら——
・1,000万円 → 毎年 約40万円 取り崩せる
・2,000万円 → 毎年 約80万円
・3,000万円 → 毎年 約120万円
事業主の年金は、国民年金だけだと年80万円ほど。もし2,000万円貒められれば、そこに毎年80万円を上乗せできる計算になります。つまり、「老後に年いくら欲しいか」から逆算して、目標額を決められるんです。
※4%ルールは、過去のデータ(主に米国)に基づく”目安”であって、将来を保証するものではありません。相場の状況によっては想定通りにいかないこともあります。あくまで「目標を決めるためのものさし」として使いましょう。
何に積み立てる?私は「オルカン」一択
NISAで積み立てるって、何を買えばいいの?

わたしのおすすめは、「オルカン」一択です

正式には「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託で、これ1本で世界中の株にまとめて分散投資できます。
・世界中に分散されるので、1つの国や会社に偏らない
・手数料(信託報酬)がとても安い
・銘柄選びに悩まなくていい(これ1本でOK)
初心者ほど、あれこれ選ぶより「オルカン1本をコツコツ」がわかりやすくて続けやすい、というのがわたしの考えです。
ひとつ注意点があります。オルカンは、すべての証券会社で買えるわけではありません。特に店舗型の銀行や証券会社では、扱っていないこともあります。
この記事でおすすめしている楽天証券なら、オルカンをちゃんと取り扱っているので安心です。証券会社を選ぶときは、「オルカンが買えるか」も調べておくといいですよ。
※これはあくまでわたし個人の考えです。何に投資するかは、ご自身で調べて、納得したうえで決めてくださいね。投資は自己責任でお願いします。
まとめ|せどりの利益を「未来の自分」にも回そう
せどりを本業にすると、会社員より将来の年金が少なくなります。厚生年金という「2階」がないからです。
でも、落ち込む必要はありません。その「2階」は、NISAで自分で作れます。
この記事のポイントをまとめると——
・事業主は国民年金だけ(1階建て)→ 会社員より年金が少ない
・だから、NISAで「自分年金」を作る(いつでも引き出せて、運用益は非課税)
・何に積み立てる?→ シンプルに「オルカン」一本(わたしのおすすめ)
・いくら貒める?→ 4%ルールで逆算(2,000万円なら、毎年80万円が目安)
・どこで始める?→ 初心者には、ポイントも貒まって始めやすい楽天証券
せどりの利益を「今」使うだけでなく、少しずつ「未来の自分」にも回していく。それが、自由な働き方を、長く安心して続けるコツだと思います。
まずは、口座を開くことから。100円からでも、始めてしまえば、あとは自動でコツコツ育っていきます。
経理・労務を20年やってきたわたしから、心を込めておすすめします。
未来の自分に、少しずつ”仕送り”するイメージで始めてみてくださいね。
▶ 楽天証券は、公式サイトから無料で口座開設できます。
※本記事の制度・数字は執筆時点のものです。制度は変わることがあるので、最新情報は必ず公式サイト(日本年金機構・楽天証券など)でご確認ください。投資は自己責任でお願いします。
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